ウツむきノート - うつ回復を目指す人生の旅

『うつ病』で休職⇒療養中の筆者が『うつ』と『むき』あう中で見つけた、健康や回復につながる方法と、その他マメ知識を発信していきます。

映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の感想をうつ病経験者が語ってみる

   

 

かなり久しぶりの更新ですが、生存報告もかねて更新します。

 

うつ病になったことのあるかたは分かると思うのですが、「すぐ疲れやすい」という症状があります。

 

それがここ最近顕著に出ていたため、ブログを更新する前に疲れてしまうか、バタバタしていたかで新しい投稿ができませんでした。

 

さて、生存報告は程々に本題へ・・・

 

映画『ちょっと今から仕事やめてくる』を観に行ってみた

 

 

社会人生活をしていく中でうつ病になってしまって戦線離脱を余儀なくされた、という私のようなタイプのかたにとっては興味が湧くタイトルではないでしょうか。

 

この映画は、ブラック企業に勤める主人公の青山が、ある日駅のホームから線路へ倒れて自殺を図ろうとした時に、ヤマモトと名乗る青年に助けられる場面から物語の核となる部分が動き出します。

 

ブラック企業での辛い時間を味わいながらも、ヤマモトと関わっていくにつれて少しずつ考え方も変わっていき、紆余曲折を経て答えを見つけていく、というのがざっくりとしたお話の概要です。

 

 

が、言葉で説明しようとするより、予告を見てもらったほうがどんなお話なのか感覚で分かると思うので、とりあえず、「気になるかたはまずこれをみてくれ!」ということで公式ページから引っ張ってきました。

 

 

特にリアルタイムで今の仕事に思うところがあるかた、過去に仕事絡みの辛い経験をして転職・退職したかたにとっては共感できる内容なのではないかと思います。

 

5月末から公開されている映画ということもあって、一日の上映回数も減ってきていますが、興味が湧いたかたは一度観に行ってみてはいかがでしょうか。

 

さて、だいたいどんな感じなのかを予告で観て頂いたところで、うつ病経験者から見てどういった部分に共感したのか、ということについて書いていきたいと思います。

 

共感した部分その1: 主人公が追い詰められていく様子

 

 

主人公の青山が働いている会社は「会社のために全部捧げろ」といわんばかりのブラック企業で、上司の典型的なパワハラを中心に、主人公の青山をジワジワと追い詰めていきます。

 

罵声を浴びせたり、書類でバーンって叩いたり、他の人たちの前で土下座強要したりと、「今時これやったら訴えられるだろうなあ」っていうもので、見ていて「うわあ・・・」ってなりました。

 

自分が努力しても状況は好転しないどころか、信頼していた先輩や取引先からも突き放されて、さらにはその先輩が・・・ という苦しい展開もありました。

 

 

ヤマモトに会ってからは一時は身だしなみにも気を遣うようになったり、生きる気力を取り戻したかのように見えましたが、上司や取引先絡みのことが起こるにつれて、次第に気力を失っていきます。猫背になっていったり、目も虚ろになったりと、明らかに放っておいたらまずいという状態に。最終的に、予告にもあったようにビルの屋上に立って飛び降りることを考えてしまうのですが・・・

 

ビルの屋上から飛び降りることを決める前に、仕事のことを思い出してしまって夜眠れなくなってしまうという状態も描かれていました。うつ病のサインともいえるこの症状を見て「ああ、うつ病になる時ってまさにこんな感じだったよなあ・・・」と経験者として感じました。眠ろうとしても頭の中ではずっと仕事のことが頭から離れない。頭だけ起きている。ひどい時は悪い夢を見て飛び起きてしまう。そんな状態です。

 

追い詰められていくと客観的な視点で見ることが難しくなって、「仕事を辞める」ということを考えられなくなります。もっというと、”今の環境にしがみつくしかないけど、今の環境の悩みを解決する方法が見つからない”としか考えられなくなってしまいます。

 

かといって誰かに相談したとしてもなにかが解決するわけでもない。どうせ「我慢しろ」とか「せっかく入ったのにもったいない」とか、今自分に降りかかっている苦労なんて分かるはずもないような、ありきたりのことしか言わないに決まってる・・・と考えてしまいがちなのがうつ病になってしまうタイプの人といえます。頼れるのは自分だけ、っていう思い込みに支配されてしまうのです。

 

そのため、死んでしまいたい、楽になりたいということにどうしても意識が向いてしまう、という様子がこの作品の中で描かれています。これは私自身も経験したことでした。

 

ブラック企業と一言にいっても、実際受けたことがある仕打ちは人それぞれなのであくまでもその一例に過ぎませんが、自分が生き残るために誰かを貶める。蹴落とす。そんな人間の汚い一面を見ることになるのが今作。社会人生活の中で苦しい思いをしたことがある自分を重ねて観てしまう、そんな作品だったなあと思いました。

 

 

共感した部分その2: 仕事や生き方はひとつではないということ

 

 

ビルの屋上で飛び降りようとする青山ですが、「仮に自分は楽になれたとしても、取り残された周りの人たちはどうなる?」ということ、そして予告にもあったように「自分の周りにいる人たちのために人生がある」ということをヤマモトから教えられます。

 

その言葉がきっかけとなって、今まで「自分」と「今の会社に留まる」ということだけにしか向いていなかった意識に変化が起こります。

 

そこから、仕事(会社)はひとつではないということ、他にも生き方はあるということを痛感して、最終的に今の仕事をやめるという決断に至ります。

 

この映画でも、「内定をもらえた会社だったから決断を急いでしまった」といった描写がありましたが、あなたがこれからまさに就職を通して社会に飛び出していこうとしている就活生のかたであれば特に「これは本当に自分がやってみたいと思う仕事なんだろうか」ということをよく考えてみていただきたいなと思います。(そうは言ってもやってみるまでわからないことのほうが多かったりしますが)

 

せっかく内定をもらった会社だし、という気持ちも確かにわかります。ただ、このご時世、年功序列、終身雇用も崩壊してきていますし、転職は何回かするものという見方も広まってきています。今の仕事が自分には合わない、または人間関係などのなにかしらの引っかかるものがあると感じたら、手遅れにならないうちに行動を起こしたほうがいいと私も思います。(実際に体を壊すまでわからないこともあります)

 

仕事も人間関係も大体の部分で良好で、少々の事なら我慢できるという範疇であれば大切にしたほうがいいですが、自分が変わろうと努力した上でどうしようもないのであれば、それはもう仕方がないとして次に行ったほうがいい。転職したり違う道に進むのも大きなエネルギーが必要ですが、それでも体を壊してしまったり、早まった行動をしてしまうよりはだいぶいい。このブログでも何度か書いているように、最優先事項は自分(あなた)自身です。

 

そればかりか、今作のように『環境を変えた途端別人のように活き活きとしだした』という話も少なくありませんし、相談する相手を間違えなければ、「本当は新しい環境に移りたい」「自分に正直に生きたい」という本当の気持ちが後押しされて、行動を起こすことができるようになります。そんな、いざという時に協力してくれる人、身近にいてくれる人の大切さを感じる作品でもあったように思います。

 

自分が本当はどうありたいのかを考えさせられる作品

 

 

タイトルもそうですが、扱っている内容が内容なので、就活中の人は見ないほうがいいという声もあるようですが、なんとなくそれもわかる気がします笑

 

ただ、

 

「今の環境に留まることが自分の本当に望んでいることなのか」

「自分が本当はどうありたいのか」

 

という、自分の中に燻っているものがある人に対して特に強いメッセージ性を持っている作品だなと思いました。

 

 

仕事や会社もひとつではないですし、良くも悪くも縁です。むしろ最初に入った会社でなにもかもうまくいくということのほうがむしろ稀なのかもしれません。

 

また、面接は会社が採用候補を見る場面とだけ思われがちですが、私たちにとっても会社を見て判断する機会でもあります。本来、企業と私達は採用においては対等なんですね。もしあなたが今就活中のかたであれば、決して焦らず、面接などを通して候補の会社を見て、時間をかけて納得のいく答えを出していただければと思います。

 

この作品でも描かれているように、生き方はひとつではないですし、どうしても自分の中で思うところがあるかたは、信頼のおける人に相談してみたり、今の環境に限定しないで、一度視野を広く持って考えてみていただけたらと思います。

 

 

ということで、感想はおまけで自論を展開するほうがメインの記事になってしまったような気がしなくもないですが、『今の自分の在り方と自分が望んでいる在り方をもう一度考える』、そんなきっかけになれば幸いです。もし興味が湧いたかたは一度観てみてはいかがでしょうか。



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