ウツむきノート - うつ回復を目指す人生の旅

『うつ病』で休職⇒療養⇒再発を繰り返した筆者が『うつ』と『むき』あう中で見つけた、健康や回復につながる方法と、その他の気付きを発信していきます。

睡眠導入剤の依存状態から脱却したので過程とその後を書いてみる

   

 

 

だいぶ久しぶりの更新になりましたが、内容はタイトルの通りです。

新しい生活のリズムに少しずつ慣れてきて余裕が出てきたので、

自分を振り返るという意味でも更新してみます。

 

うつ病の治療と再発を繰り返すこと、これまで数回。

 

「この状態がいったいどれほど続くのか・・・」

と先の見えない不安に駆られながらずっと過ごしてきましたが、

一年半ほどかけてようやくトンネルの出口に差し掛かってきたように思います。

 

体力も前よりついてきたとはいっても、

まだまだ本調子というわけではないですし、

このうつ病とは一生向き合っていくつもりでいるので、

無理をすることはこれからもないと思います。

 

再発を繰り返したことで、後遺症のようなものも残っています。

健常者と比べた時に身体的にも頭脳的にもハンデを背負っていますからね。

 

では、これまでの過程と、今の気持ち、

そしてこれからの過ごし方についてつらつらと書いていきたいと思います。

なにかの参考になれば幸いです。それではどうぞ。

 

薬の依存状態からの脱却

 

まず、この期間にあった大きな前進として、

 

睡眠導入剤を飲まなくても、ひどい離脱症状を感じることなく、

“それなり”の質の睡眠を取れるようになりました。

 

それなり、というところがポイントです。

当然、年を重ねたことによって熟睡が難しくなったということもありますし、

うつ病を知らない頃のようにストンとすぐ眠れるようになったわけでもありません。

 

ただ、それでも十分な時間の睡眠を取れば脳はそれなりに休まっているし、

日中の活動をする分には支障がないぐらいにまで持っていくことが出来たというのは、

離脱症状を感じていた頃の自分を思ったら目覚ましい進歩です。

 

今までは、睡眠導入剤を夜に飲まずに寝ようとすると、

体は横になっていても脳だけはずっと起きているような感覚があって、

脳が休まらずに終日頭が痛かったり、うまく働かない、

といった離脱症状が顕著に出ていました。

 

そのせいで結局昼間にその分眠らざるを得ないことになって、

結局一日が無駄になってしまうということが必ずといっていいほど起きていました。

 

あくまでも今の自分は、

薬を飲まなくてもそのような離脱症状を感じることがなくなった、

という状態に過ぎないのです。

(前と比べてうっかりが多くなったような気もしますが、それはまた別の話かも)

 

もちろん、一朝一夕で今の状態まで持っていくことはできないので、

段階的に期間を設けて少しずつ自分の体を慣らしていくことから始めました。

 

時折、当たり前のように「薬をやめた」とか書かれているのを目にしますが、

薬の力を借りて治療を続けている状態ですぐにそんな事が出来るほど

生易しいものではないということをここで強く言わせて頂きたいと思います。

それも、離脱症状を身をもって体験しているからこそ言えることですが・・・

 

では、どのような段階を踏んで睡眠導入剤の依存状態から自立していったのか。

次はその事について書いていきます。

 

脱却するまでの具体的なプロセスについて

 

これはあくまで私の場合ですので、参考程度に読んで下さい。

 

うつ病が再発した直近の時期から数えて一年半ぐらいが経ちますが、

思えば今から半年前ぐらいから状態はまあまあ落ち着いていました。

 

しかし、その頃はまだ気分の浮き沈みもありましたし、

昼寝も必要で、体力もまだあまり戻っていない状態だったので、

私は無理をせず、さらに数か月ほど様子を見ることにしました。

 

その間は一日に一回、もしくは二回ぐらい、

近場を歩きに出るぐらいの簡単な運動をするようにしていました。

 

人と会いたくない時は無理に外に出ることはしませんでしたが、

それでもたまには刺激を受けたほうが活力になるので、

定期的に外に出て誰かと会ったり、ということはしていたと思います。

 

 

そしてそれが三ヶ月ぐらい続いた頃から、

そろそろ働いてみようかなという意欲が戻ってきたため、

それに向けてのリハビリとしてアルバイトを探す傍ら、

運動の量を少し増やして負荷を上げる⇒体力をつけるということを始めました。

 

薬を減らしていくための段階 (抗うつ薬編)

 

 

私が最近まで服用していたのは、

レンドルミン1錠と、レスリンという抗うつ薬2錠でした。

 

その用量通りに一年以上飲んでいたので、

自立するためにはやはりその分時間をかける必要がありました。

(パタッとやめようとするとひどい離脱症状に襲われるのがオチです。)

 

私が減薬をしていった段階を箇条書きにするとこんな感じです。

 


 

抗うつ薬編

  1. まず、減薬テストをする日を一日設ける
  2. 問題がなければ一日おきに1錠減らす日を設けて慣らしていく
  3. 慣れてきたら一週間、1錠減らしたままで過ごしてみる
  4. 問題がなければさらに1錠減らす
  5. (以下、1~3の繰り返し)
  6. クリア出来たら、抗うつ薬からは自立!

 

タイミングとしては、決められた用量通りに薬を飲み続けて、

その状態で生活が問題なく送れるようになって、

なおかつ運動をする余裕が生まれたり、前向きな意欲が出てきた頃。

今回の私の場合は1年半ぐらい経ってからでした。

 

言うまでもなく、すぐにやろうとすると無理がかかるので、

回復期に入って状態が安定してきてから、ぐらいの時期が頃合いだと思います。

 

 

そこで私は、状態に余裕がある日を選んで、

レスリンを1錠だけ減らす日を設けることから始めました。

まずはテストをしてみる、ということですね。

 

それでさほど影響がなければ、減らす日を増やしていくのです。

状態に無理が出ないように、最初の一週間は一日おきに減らすようにしました。

月曜日はレスリン2錠、火曜日はレスリン1錠、水曜日はまた2錠、といった具合ですね。

 

それで問題がなかったら、一錠減らしたままの状態で一週間過ごしてみます。

それがクリア出来たら、今度はさらに1錠減らします。

 

つまり、私の場合はこの段階でレスリンは服用せずに、

レンドルミンだけ服用していることになります。

 

これでまた一日おきで様子を見つつ、

問題なさそうなタイミングで一週間トライアル、といった具合に移っていきます。

一週間トライアルも問題がなかったので、これでレスリンからは自立。

 

薬を減らしていくための段階 (睡眠導入剤編)

 

さて、これであとはレンドルミンだけになりましたが、ここからが本番。

睡眠に大きく影響する分、睡眠導入剤のほうが長期戦です。

 

レンドルミンは半分に割ることが出来る錠剤なので、

「1錠だったものを半分にして様子を見てみてください」

と主治医からは言われていたのですが、

私はこれでもキツい離脱症状を感じたので、

そのさらに半分の1/4ずつ減らすようにしていきました。

 

要領は先ほど抗うつ薬編で書いたものとほとんど同じですが、

今回も箇条書きにしてみます。

 


 

睡眠導入剤編

  1. 1/4錠減らした状態でテストする日を一日設ける
  2. 1/4錠減らす日を隔日で設けて様子を見る
  3. さほど問題がなければその状態で一週間~二週間過ごしてみる
  4. 大丈夫そうなら最初に戻って次の段階へ
  5. (以下、1から4の繰り返し)
  6. クリア出来た!⇒おめでとう!自立完了です!

 

このようにじっくりと時間を設けて、

段階的に薬を減らした状態に慣らしていくことによって、

毎日薬を飲まないと眠れない、という状態を脱することが出来ました。

 

ただ、これで今まで通り睡眠が取れるかというとそんなことはなく・・・

眠りに入ることは出来ても、途中で脳が起きてしまう中途覚醒の症状は今でもあります。

 

ただ、それは年を重ねることで熟睡するのが難しくなってくるのもあるので、

仕方がない部分もあるのかもしれません。

 

それでも、薬を飲まなくてもそれなりの質を維持して眠れるようになったのは、

私としては信じられないぐらいに良くなっていると感じます。

 

もちろん、自立をしてからも、なんだか眠れないという日もたまにはあるでしょうし、

時には「疲れを取るためにしっかり眠りたい」と思う時もある事でしょう。

そういった時に、必要に応じて睡眠導入剤を頓服のように使うのもありだと思います。

 

少なくとも、飲まなければ絶対に眠れない、という状態からは脱することが出来たようです。

あとはぶり返さないように、日頃から自分のケアをしていくことが大切なのかなと思います。

 

その後について (学んだこと、変わったことなど)

 

まず、身をもって痛感したのは、『体には代えられない』ということですね。

再発して体を壊してからは、体調最優先で、ちょっとまずいと思った時は早めにブレーキをかける、

ということを意識出来るようになりました。

 

風邪かな?と思った時も、周りの人に迷惑をかけないように早めの段階で休むことも覚えました。

風邪ぐらい我慢して仕事に来いよ!って言う人も世の中にはいますけど、

その風邪を周りの人とかお客さんに移すほうがもっと迷惑になりますからね。

(逆にお客さんが風邪を持ってくることもあるけど・・・)

 

風邪でもうつ病でも、他の病気でも、

 

 

切なのは、治療よりも予防。

 

 

また、自分にとってこれ以上無理だと思ったら、

事態が悪化する前になにかを辞めることも立派な選択だということが改めて分かりました。

 

生活も仕事も、自分自身の体があってこそ成り立つこと。

時には気張ることも必要だけど、自分自身が崩れるレベルまではやらなくていいんです。

 

 

 

自分にとっての居場所は今いる場所だけじゃない。

その場所に執着すればするほど、自分が苦しくなるだけ。

 

 

だから、執着をしない生き方をしようという気持ちが強くなりました。

 

居心地が悪くなって今の場所から抜け出したいと思ったとしても、

「大丈夫。居場所も生き方も、まだ他にもある。」

と割り切れるようになったのはある意味成長したと言えるのかもしれません。

 

 

さらに、その変化に関連して、

『いつも自然体でいる』ことが出来るようになったこと、

『言うべき時には言えるようになった』ことも大きな変化かもしれません。

 

前はなんでもかんでも我慢しようとしたり、

自分が何か言ってもどうせ聞かないだろうと、

自分の中で押し殺そうとするところがありました。

 

それが積もりに積もってうつ病に発展してしまったんじゃないか、

と今となっては自覚している部分があります。

 

それが、「これは少し違うんじゃないのか」という疑問や懸念であっても、

言葉を選びながらではあるにせよ言えるようにはなりましたし、

自分はこう思っているという意見も言えるようになりました。

 

もうあんな状態に逆戻りしたくないとさすがに懲りたのもあって、

良い意味で恐れなくなったのかなと思います。

そうやって言葉に出すことで自分の中にストレスという万病のもとを溜めない、

という防衛本能が働くようになったといえばいいのでしょうか。

 

「我慢の限界が来たらガツンと言ってもいい。辞めたっていい。うつ病になるぐらいなら。」

「自分の直感に従えばいい。大丈夫、死ぬわけじゃない。」

とすら自分に言い聞かせているところを俯瞰してみると、

前より精神的に打たれ強くなったというか、やりくり上手になったのかもしれませんね。

 

自分に素直でいること。自分を一番大切にすること。自然体でいること。

大切な本質をうつ病が教えてくれた、といっても過言ではないでしょう。

今となってはそう言えます。

 

もちろん、良い部分ばかりではない (後遺症のようなもの)

 

こうして見ると、人生においてとても大切なことを学んだ療養期間でしたが、

数回の再発と療養を繰り返したことで体に大きな負荷がかかったのも事実です。

良い事ばかりではなく、ちょっとした後遺症のような影響も残っています。

 

そのうちのひとつは、やはり体力の低下です。

若い時と比べて体力が衰えているという老化の影響も多少はあるとはいえ、

うつ病と診断される前と比べて体力面での無理は出来なくなりました。

疲れやすくなった、疲れが抜けにくくなった、

外出がやや億劫になったという側面は今でも残っているように感じます。

 

もうひとつは、聞き返すことが多くなったこと。

療養中はなるべく脳を休ませるために、

脳を酷使しないようになるべく考えないようにしていたのですが、

その影響で脳の回転が遅くなったかもしれないと時折感じることが出てきました。

 

オウム返しで確認することが多くなったり、

「え?なんですか?」って聞き返すことが多くなったのは

その影響もあるのかなあと考えている今日この頃です。

 

また、それに関連して、”うっかり”が前よりも多くなったというのも感じています。

 

「うつ病になるまでずっと気を張っていたなあ」という心当たりがあって、

今では肩の力を抜いて気を緩めることを覚えたのですが、

その反動なのか、うっかりや物忘れのような、

「あ、忘れてた!」ということが多くなりました。

 

取り返しがつかなくなるほどの大きなことは

自分の中で何度も復唱するのでさすがに覚えていますが、

外出ついでにゴミ袋を買うつもりだったのに買うのを忘れていたりとか、

そういったちょっとしたうっかりが目立つようになってきたのが最近のちょっとした悩みです。

 

それでも、普段から気を緩めたり、言うことは言うようにして、

心のブレーキをかけるようになったのは良い事ではあるのかもしれません。

愛嬌と捉えるか、ドジになったと捉えるか。

 

物は考えようと言いますが、果たして。

 

人と会うのは刺激になる

 

やっぱりね、人と会って話したりして刺激を受けるのが一番の薬かもしれません。

人を悩ませたり傷つけることがあるのも人だけど、

生きる活力を分けてくれるのも、成長させてくれるのもまた人なんですよね。

それをずっと拒み続けたら現状打破も成長もないんだろうと思います。

 

 

当然、個性を持っている生き物である以上、

合わない存在というのはどうしても出てきてしまうもの。

とはいえ、全員と仲良くなろうとする必要もないんだということを

数回の再発を経てようやく学びました。

 

 

うつ病になってからしばらくは人と会いたくない、

もしくは人と会うのが怖いという状態が続くと思います。

その間は無理をする必要はありません。

一人の時間を大切にゆっくり過ごせばいいのです。

 

 

ですが、しばらくすると、ある時から逆に人に会いにいきたいと思う時が来ると思います。

 

 

人と会いすぎるのは気疲れするので程々にしたほうがいいですが、

人と会って言葉を交わしたり、

感情を共有したりして刺激をもらうのもいい薬になるようです。

 

睡眠、食事、生活リズムの修正、軽い運動、人からの刺激。

これがうつ病回復に重要な五大要素なのかもしれません。

時間をかけてゆっくりと、一つずつ増やしていきましょう。

 

“治った”わけではない。これからもうつとは付き合っていくつもり。

 

さて、こうして睡眠導入剤の依存状態から脱することが出来て、

離脱症状を感じることなく睡眠が取れるようになったわけですが、

あくまでも今の自分は前よりもうつとの付き合い方を理解した

というだけで、完全回復となったわけではありません。

 

うつには完治という状態はなく、寛解という言葉を使います。

「表面上は問題ない、または生活を送る分には問題ない状態」

といった意味で考えて頂ければいいと思います。

そう考えると、今の自分の状態は寛解に近い状態ということなのでしょう。

 

ただ、表面上は問題ないように見えても、

まだ自分の中に潜んでいるのは分かりますし、

これからもうつとは付き合っていくつもりです。

 

だからといって自分がそういう状態だったことをひけらかすつもりもありません。

必要と感じたら話すこともあるかもしれませんが、

知らなくていい事ならそれに越したことはないので自分の中にしまっておくつもりです。

 

 

「うつになりそうだったからー」とか平気で抜かすようなファッションうつな人を見ると

「うつ病ナメてんじゃねーぞ!」って怒鳴ってやろうかと思うことはあるけどね。

 

 

さて、”うつ回復を目指す人生の旅”というサブタイトルをつけて、

今まで不定期更新ながらも続けてきたこのウツむきノート。

 

これからもうつ病とは付き合い続けていくという意味の人生の旅は続いていきますが、

うつ回復という部分の目標は達成できたのかなあと思っています。

 

これからは何かシェアしたいと思う事があったり、

自分の中で気付きがあった時に更新していきたいと思っているので、

ますます不定期更新になっていくかもしれませんが、

今後とも当ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

 

少しでもうつ回復のヒントになれば幸いです。

これまで見守ってくださった方々に最大級の感謝を。

 



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